スターリングラード冬景色

元ミリタリー小僧にとっては、堪らんネタだな。これは。


キエフ発の輸送列車 降りた時から
ハリコフ駅は雪の中
東へ進む兵の列は 誰も無口で
砲音(つつおと)だけを聞いている
自分もひとり 連絡線守り
こごえそうなPAKみつめ
泣いていました
ああああー
スターリングラード冬景色


ごらんあれがドンの流れ 北のはずれと
見知らぬ戦友(とも)が指をさす
息で曇る双眼鏡をふいてみたけど
遥にかすみ見えるだけ
さよならドイツ 自分はかえりません
吹雪く音が胸をゆする
死ねとばかりに
ああああー
スターリングラード冬景色